2011-01-01から1年間の記事一覧

Change moonlight drive

11月の出張が終わり、関東に帰ってきた。あなたの話を聞いてから「思ったよりも大変なことになっていて驚いた」と率直な感想を伝えた。ひとつひとつ、整理していこう。それは俺にとって必要なことだった。複雑に感じられた状況が本当に複雑であるとは限ら…

凌駕

大袈裟かもしれないけれど、生きていると何が起こるか分からないものだ。かつての自分には予測不能な出来事が往々にして発生する。眼科に行った。齢32にして、初めてコンタクトレンズを買ったのだ。 (^ω^)「それでは入れてみますね」 (□ω□)「はい」 (…

二人称の可能性

『あなた』という言葉について考える。[he]や [she]は複数形になると[they]となるが[you]は[you]のまま。かつては[thou]や[ye]という言葉があったらしい。どのような経緯があって[you]という言葉に統合されたのか俺は分かっていない。しかし…

ダンス?? ダンス…… ダンス!!

ひとりのひとが踊るその日までに、読まねばならないと予感した小説があった。9月25日に読み終えた。本来なら、その小説の感想を先に書こうと思っていた。しかし、どうしても書けなかった。二千字くらい書いて、俺は中断した。書けない。文章を書く際、終…

元気です。

いろんなことがありまして、俺の速度が十分ではなく、何も書けないまま3ヶ月が経ちました。 書くべきことについて、書かねばならないことについて、自分以外のひとの言葉を書くことについて、考えていました。きっと、近いうちに書こうと思います。いま、ま…

たこやきを食べに町へ出よう。

トマトや鉄琴や親告罪について書こうと思っていたのだが、書くべきか否かを考えると、書くべきではないかもしれないと思い、まだ書いていない。いま、出張で大阪にいる。考えることを中断し、おそらく完全には中断されないのだが、たこやきを食べに行こうと…

「おかえりなさい」

そこには俺と僕と私がいた。俺と僕は話し合った。私と俺も話し合った。僕と私は、あまり話し合わなかった。私と僕のあいだには俺を接点としてのつながりはあったけれど、直接の関わりがほとんどなかったからだ。俺たちは、目を充血させたツバメについて話し…

頭骨の話。読むことについて。ひとりの人の話。神様について。

読書感想とそれ以外とを区別して書こうと試みたのですが、うまくいきませんでした。これから先、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を初めて読むかもしれない方は、お読みにならないほうがよいと思います。内容にも触れます。

「俺はもう、その場所にはいないんですよ」

ここ数ヶ月、お酒のアクセサリー化について考えていた。あるいは、アクセサリーではないのかもしれない。俺は、おそらくこの言葉に込められた意味をイメージすることができているが、元々俺のなかになかった言葉だからだろうか、説明するのが難しい。しかし…

「生きてる時と死んでる時が実はそんなに変わらないことだとしたら」

水曜日が休みになった。観たい映画があったのだけれど、その映画が上映されているのは金曜までで、難しいかもしれないと思っていたところに舞い込んだ休日だった。何かの縁と思い、朝に仕事を終え、昼に起きた。縁。今読んでいる本にはサンドイッチが登場す…

ありがとう。泊まるつもりはなかったんだ。そう思いながら、無断で友達の履物を借り、勝手に友達の部屋の鍵を持ってパンと漫画を買いにいく。

「俺休み。君は?」「休み。遊ぶ?」日比谷線に乗り換えて越川くんの部屋に向かう。「何して遊ぶ? 花火?」「いいね」北千住で途中下車し、ドトールで休む。日曜日は、とても暑い日だった。花火が見つからなかったのでまた電車に乗る。スーパーマーケットで…

サイレントムービーと同調する彼、これが才ではなく何だというのだ

無言劇とはパントマイムを指すのか。なるほどとひとり納得。世の中には、猫を模した踊りが存在する。とある舞台のとある演目で、俺は猫の踊りをみた。かわいい。踊った後の礼も猫。かわいい。踊った子供たちを尊敬するが、振りを考えた先生の凄さを思い知っ…

瓦版コンテスト

会社の人が増えて大きく変わったのは、テストや課題が増えたということだ。俺が入社した頃は、いろいろなことが原則として数値化されていなかった。しかし今では点数や順位がある。俺は、常に平均点付近をうろうろしている。最下位やら1位やら。割れば平均…

cssなんてエフェクタみたいなものでしょう?

北陸の、暗い道を歩く。見上げても星空はない。曇っていたし木々に覆われていたから。もやもやした考えがなくなるほどその道は暗く、生きている、知らない人が出てきたら嫌だなと思いながら歩く。その日、会社で働いているのは俺だけで、俺は客先からの帰り…

「『俺は』じゃないんだよ」

先日、母親からメールが届いた。そこには、母が風邪をひいてから2週間経過したことと今年俺が払う住民税について書かれていた。そのときは簡単な返事を送った。昼ごろに起きた日に、実家に電話した。その時は誰も出なかったのだが、折り返しの電話が父より…

きっとこれでいい。

目が覚めたら母親のことと借りたCDのこと、余裕があれば悪趣味について書きます。

大丈夫

俺だけは分かっているから。だから大丈夫。何も心配ない。だから、いつか分かってもらえるなんて思わないほうがいい。俺はもう分かっているから、それでなんとかやっていこう。

叙述トリックのこと。音楽のこと。

好きなひとと話していて、叙述トリックの話になった。正確には、かつて友達が好きなひとに薦めたらしい小説が、叙述トリックを使用したものであり、たまたま俺も読んだことがあったものだから俺は叙述トリックという言葉を口にしてしまったのだ。しかしなが…

「なんでこんな難しい曲やろうとするのさ」

いつか元気になったら、カラオケに行こうねと約束をした。 行こう。いつか元気になったら、きっとカラオケに行こう。◇(□ω□)「練習しようと思う」 (^q^)「なんでこんな難しい曲やろうとするのさ」 (□ω□)「だって」 (^q^)「リズムとるので精一杯…

「富良野を思い浮かべるといい」

怖い夢をみると好きな人はいう。話を聞くと、明らかに怖いものや、何が怖いのかはっきりと説明できないけれど、それはきっと怖いにちがいないと感じるものがあり、どうしたものかと考えた。 夢をみる仕組みにはきっと個人差があって、夢を学問するひとたちが…

元気か?

22日の朝の9時、地震現場海域で救助にあたる友達からメールが届いた。何年前だろうか、彼が海上自衛隊に入ると聞いたときは本当に驚いた。彼は俺が驚いている間に髪を剃り、札幌を離れ、訓練を始めた。別れる前に剃った頭をぺたぺた触った。その後、彼は…

「熊を意識したの?」「北欧を意識した」

午前10時にスーパーへ行くと、4、50人ならんでいた。 大量にパンを買う人、大量に水を買う人。大量に発泡酒を買う人。発泡酒を買う人だけ、いつも通りの人に見えた。シチューをつくる。鮭をふた切れいれる。 試作品をつくったときは、そのまま入れたが…

被災地の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。

言葉にもホームとアウェイがあると思う。今日うかんだ言葉は「借りもののたとえ」だった。自分で理解したいときや相手に何かを伝えたいときにたとえを用いることがある。たとえば、というように。話を聞いているとき、俺は途中から音楽に置き換えてものごと…

たぶん太ります。

飛行機からおりてバスを待つ間、外で煙草をすっていた。箱のなかには、残り二本。いろんなことを思って、いろんなことを思い出して、それで煙草を休んでみようと考えた。いますっているのが終わったら、休もう。最後に煙草をすってから60時間くらい経った。…

しじみ

ヘンリー4世さんが出演する「しじみ」をみにいった。 面白かった。終わった後、一緒にみたIさんとお芝居について話し合った。教わった、か。役者であるIさんは俺が知らないことを沢山知っているし、音楽を聴く越川くんの耳みたいに、よくみえる目を持って…

衝突

白か黒かはっきりさせるのが仕事です。これはたとえですが、牧場には羊がいます。ほとんどの羊は白いです。けれど、たまに黒い羊がいます。黒い羊は存在してはならない羊であり、見つけ次第確保しなくてはなりません。もしも黒い羊を飼っている事実が国にば…

出会うことのない言葉を知ることはできない。身についているかどうかの違いはあるけれど、自分の中にある言葉は、すべて縁があったから出会ったものである。お芝居も、同じだと思う。演じる人も観る人も、そのお芝居と何らかの縁があったからこそ関わりが生…