2018-01-01から1年間の記事一覧

「いったい誰が知っているの? いったい何が教えてくれるの?」

俺のことを「○○ちゃん」と呼ぶ人は限られている。そのうちの一人から電話があった。勤務中、原則として仕事以外の電話には出ないのだけれど、彼からの連絡はそう多くなかった。 「○○ちゃん?」 呼ばれて、少しだけ懐かしい気持ちになった。 「何かあった?」…

「しょうがないけど笑いながら、追い出さないで暮らしてみる」

11月25日の日曜日はお休みだったが、少しだけ会社に行った。週末、色々なものをぶん投げて帰ったから。1時間もあれば終わるだろう、パソコンを開いたとき同僚のRからメッセージが届いた。 「家っすか!」 「ううん。今、会社ついたとこ」 「現場っすか!?」…

「少しだけ平気な様子でいよう」

午前3時頃に仕事を終えて、一度家に帰る。4時を待ち、バス停に向かう。羽田へ。たまには帰れと組まれた北海道出張。新千歳空港に到着したのが8時すぎ。機内では寝なかった、少し、眠い。外で煙草を一本吸ってから電車に乗った。「快速エアポートは特急じゃな…

これくらいやっていい

本編よりも先にあとがきを書いて公開するような、そんな幼稚な行為かもしれない。 だけれど、どうしても書きたかった。それくらいに彼の音楽は、彼の言葉は、鋭かった。◇やってみたいと思いついたのがいつなのか、正確な記録は残っていない。おそらく、ふぁ…

「くわえ煙草の煙が、ちょっとしみたみたいに」

「諦める」という言葉に「決めつける」という言葉を紐付けることが多い。 つまり、諦めた人に対して「決めつけるのはまだ早い」と抗議することが多いという意味だ。なんだかそう言う俺自身が何かを決めつけているような気がしないでもないけれど「たぶんまだ…

「つまり犯人は僕自身なのだっていうのはもう何度目のオチだ」

たぶん、悪い酔い方をした。これが結論だと思う。 普段、まわりにいる人たちがどう感じているのかは分からないけれど、絡み酒にならないよう、自分なりに注意している。かつて父親が酒を飲んでいた頃、比較的ひどい状況だったから。兄貴と俺は、酔っている父…

「空回りのペダルみつめて」

一般論として、俺は誰かと何かをやろうとしたとき、ほとんどの場合においてうまくいかなかった。それは、形にならなかったという意味である。 それでもまだ懲りていない。やりたいことが先にあって、自分ひとりで実現可能か否かを考える。難しい。そんなとき…

「春を摘んだこと、夏を浴びたこと、秋を感じたこと、僕のことを」

歌はこの後「忘れないでくれ」と続く。俺は「忘れないでほしい」と相手に対してあまり思わない。他方、自分が「忘れたくない」と望むことはよくある。 この感覚は、お店に行く時にもあらわれている。コンビニ、そば屋、居酒屋、喫茶店。バー、小料理店。食べ…

「帰りたくなったとき、さよならは言えるかな」

7月28日の土曜日、天気予報は台風。結果的に、埼玉や東京は直撃を受けなかった。 Kさんが勤めるバーに行く。作ってもらいたいお酒があった。 「今日、お客さん来た?」 「来るわけないでしょう! こんな夜に来る客なんてね、バカっすよ、バカ」 「俺も客‥‥」…

「卒業証書には書いてないけど、人を信じ人を愛して学んだ」

ツイッターとか、フェイスブックとか。俺はあちこちで書き散らかしているけれど、こことその他に小さな違いがあることに気付いた。酒を飲まないで書くのはここだけだ。今は酒を飲んでいる。◇2017年の8月15日、午前1時過ぎ。母親が死んだ。癌だった。◇8月の上…

「隠して仕舞ったんだ」

http://alfakyun.com/+α/あるふぁきゅん。の全国6都市ツアー。7月15日の日曜日、俺は大阪にいた。ふぁっきゅんが喉をやってしまったことを、俺はお台場で知った。その後のリリースイベントにおいても、彼女はファンの人たちに謝っていた。「ミニライブでは…

「どこまでも単純だ、ここまでと悟った」

「約束していた時間より少し遅くなってしまうかもしれない」 そんな内容の連絡がAちゃんからあった。お台場からアパートに戻り、目覚ましを掛けて寝る。◇ちょっと前の夜に友達が怒っていて、彼がどうして怒っているのか、なんとなく分かった俺は「飲み直そう…

「そうだ、本当はそういうことが歌いたい」

7月1日、日曜日、晴れ。仕事じたいは午前3時すぎに終わったのだが、なんだか考え事をしてしまい、朝になった。寝なきゃ。昼に行きたいところがある。夜には、話したい人がいる。寝なきゃ。1時間くらい眠ることができた。+α/あるふぁきゅん。が、再びお台場…

「こんな夜に意味があるなら僕らは地を這う」

6月2日の土曜日は北海道出張の最終日だった。15時くらいに起きて電車で出勤する。たまたまなのだけど、今年は北海道出張が多い。 「何かあったのかと思って心配していた」 友人のTちゃんに言われた。頻繁に帰省する俺のことを心配していたらしい。 「そのと…

「またたきのその瞬間さえも、途切れないように歌うよ」

三箇月。もう、三箇月も経っているのか。◇目指すは松本。高速道路を走っていると右手に雪山が見えてきた。どのあたりだろう、もう、長野に入っているのか。札幌にある実家からも山が見えるけど、夜の山、こんなにくっきりと見えただろうか? 空を見ると月が…

「天国のレスリー・チャンに、おやすみなさいって言うため」

3月3日と4日、+α/あるふぁきゅん。のライブをみるために休日申請を出した。勤務時間の関係で、前日の金曜日も休みを取った。申請をみた上司は5日の月曜日も休みにしてくれた。四連休である。 色々と考えた結果、レンタカーを借りた。費用は高くなるが、よく…

「テレビも無ェ、ラジオも無ェ」

Kさんが働くバーに行ったのは18時過ぎだった。「お誕生日おめでとう」CDを渡した。◇12月29日、秋葉原で彼に贈るプレゼントを探していた。ものは決まっているが、探し方が悪かった。最初からタワーレコードに行けば良かったのだ。この日は一年の中で最も多く…

「覚悟はいいか? オレはできてる」

かつて、友人がゲームのプロフィールに使用していたセリフは、ジョジョからの引用だった。ゲームの雰囲気に合った素敵な引用だった。◇昨年の12月、社員旅行でイタリアに行ってきた。 ガイドについて、分からないことがあった。観光中、日本の旅行会社に所属…

「君と夢を語り合うのは死ぬ間際でいいや」

アマチュアにはアマチュアなりのこだわりというか信念というか、そういうものがあった。たぶん、初めてのことだと思う。俺は信念を曲げた。もしくは、俺の信念が曲がった。 やってみたいと思ったのだ。 今年の初めに、飲み友だちと話していた。 「どうだろ?…

「僕ら、有刺鉄線を越え」

直近、といっても2〜3年経っているのだけれど、日記のタイトルの引用元を並べてみた。友人や知人の言葉が元になっているタイトルは省いている。尚、今日のタイトルは、THE BACK HORNの『サニー』より。 「嫌なものを嫌と言っていたら、こんな今日に流れ着い…