「重いマーシャル運んでた腰の痛み、まだ覚えてるの?」

画像が送られてきたのは13時半をすぎた頃だった。文章作成アプリのスクリーンショット。背景が水色の、一行の文章。昨年の11月23日、月曜日のことだった。

空を見て、人を思い出すか?

先と後、どちらにも物語が広がりそうな一文だった。

「ぽんと思いつくだけで何も続かないんです。いわば点」

「無理につなげようとしなくていいと思うよ。線に」

「二次関数にできない。なので、人にぶん投げます。深爪さん」

俺が考えるのか、線を。

俺のことをそこまで信頼してくれているならちゃんとやろう。やろうじゃないか。

ぼんやり考えていた。半年くらい。

6月の7日と8日、二日かけて文章を書いた。最初に考えていたものとはすっかり変わってしまった気もするけれど、それもまた、よくあることだった。

テキストサイト全盛のころ、就職をきっかけに更新をやめるという方々が多数いた。正確には、俺が読んでいるWEBサイトを管理する人の多くがそうだった。俺は少数派なのかもしれない。あるいは、日記だからかもしれない。引き合いに出すのは甚だおこがましく、また、不適切かもしれないが、世の中の流れにまったく影響を受けず、毎日日記を書いている方がいる。それはきっと、呼吸をするように。

他方、この日記はほぼ一年ぶりとなる。もはや、日記ではない、が、文章を書いていないわけでもない。俺もまだ、書いています。

 

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