手段の目的化

腹筋コロコロについては7月30日の日記に詳しく書いた。
ところで俺は今、金沢にいる。親方の第一声は「実は5日さぼってるんだ……」だった。腹筋仲間として接してくれるのは、果たして名誉なことなのだろうか。深く考えないようにしている。

腹筋コロコロには、膝コロと立ちコロがある。膝をついてコロコロするのが膝コロ、足を伸ばした状態でするのが立ちコロだ。我々が購入した腹筋コロコロの箱には注意書きが書いてある。要約すると、立ちコロはしないでください。だからといって注意書きを守る親方ではない。「もう少しでできそうなんだ」と親方は言う。

「立ちコロは駄目って書いてますよ」
「いや。俺はもう立ちコロにしか興味がない」

これが手段の目的化か。

俺の腹筋は割れそうもない。兆しはあるような気がするのだが、これ、もしかして割れないようにできているんじゃないか。