「あいつらの鼻歌が耳障りだ」

お酒を飲んだ日記を書いていたのだが、どうにもしっくりこない。KさんとKさんとOさん。KさんにFさん。Kさんが三人いる。試しに、イニシャルをやめてみた。彼らは何も言わないだろうが、これはこれでいかがなものかと思う。抵抗なく書くことができる人は限られている。一人だけかもしれない。

だからというわけじゃないが、結果だけを書こうと思う。

今年、三回外で寝た。

一度目は、寝不足による。俺が住むアパートまであと数十メートルというところだった。たまたま通りかかったタクシーの運転手が通報してくれたらしい。警察の方に起こされた。そこはかとなく危ないなあと思った。歩道だから大丈夫とか、そういう問題ではない。

二度目は、休憩だった。終電を逃し、店で朝まで起きている自信がなかったので、比較的安全なところを探し、二時間ほど眠った。赤坂の公園にある滑り台。ここなら誰にも見つからないだろう。予定通り起きて、飲みなおした。虫に刺されたのは三箇所。朝には腫れが引いていた。その日のキーワードは「彼女、酔っていないですよ」だろう。とても感心した。「××さんなら大丈夫だと思いながらも、一応の助言だったんでしょうね」彼らと一緒にいると、勉強になる。人との関わり方。良いか悪いかは別として、あのような関わり方もあるのだと。

三度目は、飲みすぎた。「同期会をやります」と誘われて、同僚二人と飲んだ。何年ぶりだろう。「後輩や部下とは、絶対にこんな飲み方しない」彼はそう言った。確かに無茶苦茶だった。一人で一本? 許容の倍である。東口と西口、両方で吐いた。眼鏡をなくした。一部、記憶がない。元々そんなに強くないので、記憶がなくなることはそんなにない。

眼鏡はなくなってしまったが、とりあえず今日も無事である。