できれば一緒に踊りたい きらきらと光を浴びてふたり

踊る人が参加するダンスレッスンの見学に行ってきた。レッスンには初級と中級がある。俺が見に行ったのは初級。自分なりの目標があった。見学している間は、なるべく姿勢に気をつけよう。

教わった通りに肩を落とす。慣用句ではなく物理的に。もう一段階先に肩(胸?)を広げるというものがあるらしいけど、落とすところまで。実は見学中に限らず、昨年の秋くらいから肩に気をつけている。定期的に意識して落とすように。20年来の姿勢の悪さを矯正しようと試みている。固定カメラで撮影すれば肩が上下する様子が確認できると思う。
用意していただいた椅子に座り、彼女たちの修行風景を見学する。実際にはありえないのだが、気を抜くと斬られるという覚悟をもって臨んだ。1時間が経過したあたりで肩がピキピキとなりはじめた。2時間を経過したあたりで先生に声を掛けられた。「身体、動かしたくなってきたでしょう?」俺の首は縦にも横にも動かなかった。そして、2時間と45分の見学が終了した。

もはや3時間と言って良いのではないか。レッスンを受けている方々は180分間休憩なしで身体を動かし続けていた。何人かの方が「せっかく来たのだから参加すればよいのに」と気さくに話しかけてくれた。俺が辛うじて口にできた言葉は「初級じゃないですよね?」だった。

いつか、俺にも踊る日が訪れるのだろうか。

踊る人に教わった柔軟と筋トレを寝る前に実施している。最後に筋トレをしたのは、おそらく14歳か15歳の頃だったように思う。身体がビキビキ悲鳴を上げている。体重が68キロになったら報告します。食べなければたぶん落ちるけど、食べながら落とすを目標に。