2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「どうせなら僕がもうひとりいたならそれはそれでハッピーだ」

紆余曲折を経て、演奏会のプログラムは俺が印刷することになった。突き詰めるとそれは俺の都合だった。友達はピアノを弾く。 「あんまり手先が器用じゃないけれど、なるべく綺麗に折るよ」 「それは当日手の空いた人たちでやりますので」 「折れていないプロ…

「あどけないまま眠る横顔」

やはり俺は西尾維新の小説を読まなくてはならないのだと思う。「人間強度が下がる」「能動的孤独」打ちのめされるような言葉の数々。動く画の中から断片的に見聞きしたこれらを、文章の中で知るべきなのだと思う。 「仕事から帰ってきた時、私が部屋にいたら…