「雑音に埋もれたまんまの埃まみれの本音」
「前回無駄話で終わってしまって、本題に入るの忘れてました!」
「事件か!」
「5分だけ時間を作ってください。家の前でもいいんですけど」
「家の前はやめて」
連絡のあった日、ちょうど俺は日勤だった。深刻な話なのか、冗談なのか。5分なら後者かなあと思いながら友達と待ち合わせる。
◇
「はい、これ」
「?」
友達からムラサキスポーツの袋を受け取る。
「こないだ、一緒に買い物行ったのに、結局何も買わなかったから」
「君に教えてくれたところでズボンを買ったよ」
友達からプレゼントをもらう。
「勝負パンツです」
いったいいつ俺は勝負するんだと笑った。ありがとう、とても嬉しい。お返し、何がいいかな。今のところ、思いつかない。