木を植える猫の話

ぼんやりしているときに思い出す歌があって、その歌はいま、俺のMP3プレイヤーには入っていない。何度も思い出しているので、きっと、何度も引用していると思う。

神様は僕にこの声をくれた
綺麗な花を見られる目をくれた
綺麗と感じられる心をくれた
それで僕はあの人に何を返せた?

いろんなことがとても悲しかったけれど、まだ終わっていないから。悲しいところで終わったら、もしかしたらそれは悲しい話になるかもしれないけれど、まだ終わっていないから。
木を植える猫の話です。いつか機会があったら話を聞いてもらうことがあるかもしれない。木を植える猫がそこにいて、きっと、俺はそれで立ち直ることができたのだと思う。

カクテルにこっそりと仕込まれていたり、ゼリーを食べさせられたり。何かと縁のある酒ではあったが、自分の意思で買ったのは初めてだ。